本日のNTT東日本オンラインセミナーの講師は、
メディアスケッチ代表取締役、サイバー大学客員講師の伊本貴士さん。伊本さんは最近、「ホンマでっか!?TV」に出演されたそうです。
MCは八木侑紀さんでした。
セミナータイトルは、
- 【午前】最新のIoT・人工知能研究とイノベーション成功例の紹介
- 【午後】AI時代の教育と学習方法
でお届けしました。
「最新のIoT・人工知能研究とイノベーション成功例の紹介」について
第4次産業革命で、ロボット、IoT、人工知能、ブロックチェーンといった新技術を活用したさまざまなサービスが出てきます。午前のセミナーでは、新技術を使った成功事例や最新の研究状況を紹介いただきました。
例えば、ロシア企業「Apis Cor」では、3Dプリンターを使った家を作るサービスが誕生しています。
費用は約100万円で、しかも1日で建てられるという気軽さ。伊本さんによると家族みんなで暮らす家というよりは、ちょっとした別荘や倉庫、そういった方向性で流行るのではとも。広さの制限はありそうですが、理想の形の家を、しかも1日で建てることができるというのは、とてもワクワクしますね。
同じく3Dプリンターを使った国内の事例では、ミリメーターを紹介。
靴をオーダーメイドするためには、靴職人が足を計測し、手作業で木型をつくり、そこから靴を製造していく必要がありました。同社では、足の計測を画像で、木型の製作を3Dプリンターを利用して大幅なスピードアップを実現。
コスト削減や製作期間の短縮だけでなく、画像からAIが足の形をデジタル化するため、利用者もわざわざ工房まで足を運ぶ必要がなくなったというメリットが生まれました。
人工知能を使った研究では、過去のデータから犯罪予測を行う研究が進んでいるそうです。場所、時間、気温、天気、ニュースなどのデータをもとに、AIが自動的に計算式を作成。マップ上にヒートマップを表示し、犯罪が起こりそうなエリアを予測するもの。
犯罪予測に役に立つか分からないデータも使い、人間では到底できない計算をAIが行っていると伊本さん。こちらは、まだ一般公開されていないそうですが、いつか見てみたいですね。
「AI時代の教育と学習方法」について
AIと聞くと、「難しそう」「専門家の分野」と考えてしまいますが、午後のセミナーでは、気軽にAIの仕組みを知るための方法などを紹介していただきました。
はじめに安価なセンサーで工場の作業の効率化実施し、2億円の節約と残業大幅減を実現した旭鉄工の事例を紹介。
センサーからどのようなデータを取得し、うまく生かしていくかは業種により異なるのでしょうが、つづいて、具体的にどのような方法で行っていくかを教えていただきました。
利用するのは、「arduino(アルディーノ)」という入出力ポートを備えた基板。これにセンサーを取り付け、ネットにつないでデータの取得を行っていくもの。arduinoの良さは、オープンソースハードウェアで、ネットで検索するとさまざまなセンサーを使って事例を見ることができることだそうです。基盤も3、4千円程度とのこと。
伊本さんは、このarduinoを使った勉強会を行ったそうです。これによりIoTの仕組みを知ることができ、おすすめとも。
はじめはLEDとつないで光らせることから。慣れてきたら、光らせ方を操作したり、そのほかのセンサーとつないでみたり。さらに人工知能ライブラリと連携することまでできればとも。
人工知能ライブラリとは、公開されているAIのこと。このAIをプログラムで呼び出し、実行するそうですが、比較的簡単なので試してみてはとも。
実は、AIを使ったサービスというのは、AI自体を作っているのではなく、この人工知能ライブラリを組み合わせて作ったサービスが多いそうです。AIそのものを開発するのは難しいが、すでにできているAIを使えるのであれば気軽に勉強できますね。自分も試してみたいと思いました。
八木侑紀さんが朗読劇に出ますよ
MCの八木侑紀さんが朗読劇「りーでぃんぐ☆ぱーてぃー」に出演します。
7月14日・16日の出演。チケットはこちらから。
私が配信担当するNTT東日本オンラインセミナーは以下より申し込めます。
以上、オダギリでした。