本日のNTT東日本オンラインセミナーの講師は、
国立情報学研究所教授、総合研究大学院大学教授、人工知能学会会長の山田誠二さん。
MCは八木侑紀さんでした。
タイトルは、
- 【午前】人間とAIは協調できるのか~AI研究の現状と未来への提言~
- 【午後】人工知能AIの現在とAI社会のビジネス・人材における可能性
でお届けしました。
午前のセミナーについて
「AIは人間の仕事を奪う、人間を支配する」とよく言われておりますが、山田さんによると「AIは単なるプログラム」と認識してほしいとのこと。
AIも人もそれぞれ得意分野があり、知的能力でみるとAIは複雑な計算や可視化、網羅的処理・探索などが優れており、人間は常識的な理論、バイアス・ヒューリスティック、学習・説明、日常的物理操作が優れている。
人はAIの能力を使って効率的に仕事や生活ができ、AIも人の手助けが必要であることから人とAIは協調するのが自然とのこと。
人間とAIが役割分・協力して問題解決するシステムをインタラクティブAIと呼んでいるそうですが、どこまで信頼するのかが問題とも。自動運転を例にいうと、すべてをAIに任せるのは過信、全く使わないのは不振で、どのような関係が信頼関係を築くいいポイントか見極めることが大事。
人とAIの協調の例で面白いと思ったのは、アドバンストチェス(フリースタイルチェス)という競技。人とAIがコンビを組んで、別の人とAIコンビと対戦するもの。IBMコンピューターのディープ・ブルーに負けたチェス世界チャンピオンのガルリ・カスパロフが考案したそうですが、もしかしたらチェスが廃れていくことを危惧したのかもしれません。山田さんは、「こういうことを考えられるのが人なのです。面白いですね」と話していました。
自分としては自分の仕事はAIにやってもらいつつ、自分は別の好きな仕事に没頭するという世界に早くなってほしいものです。
午後のセミナーについて
現在は第3次AIブームで、だいたい20年周期でこのブームがやってきているそうです。AIで変わる社会として山田さんが期待しているのは医療分野・ヘルスケアとのこと。CT画像やX線画像は人が目視で確認しており、確認ミスが発生する可能性や労働時間の制限があるので、この作業をAIにやってもらえれば効率的になるそうです。
また「クリエイティブな仕事はAIに取られない」といいますが、決してそうでもないとも。例えば作曲やアイデアなどは、形式にうまくはまればAIにもできてしまう可能性があるそうです。
では、今後どのような人材が今後求められてくるか。それはAIをうまく使いこなせる人つまり、AIリテラシーが高い人が必要になってくるとのこと。
AIサービスが充実し、仕事でも使われる機会が増えてきます。AIをツールとして使いこなせる力が求められる時代になるそうです。課題は、その人材育成ができる人がまだ少ないことでしょうか。
自分もAIをうまく使って仕事をこなしていきたいと感じてしまうセミナーでした。
八木侑紀さんが朗読劇に出ますよ
MCの八木侑紀さんが朗読劇「りーでぃんぐ☆ぱーてぃー」に出演するそうです。
7月14日・16日の出演予定。チケットはこちら から、6月23日10時~発売とのこと。
ぜひチェックをお願いします。
私が配信担当するNTT東日本オンラインセミナーは以下より申し込めます。
以上、オダギリでした。