本日のNTT東日本オンラインセミナーの講師は、
ホライズンパートナーズ法律事務所 パートナー弁護士 坂東利国さん。
MCは八木侑紀さんでした。
セミナータイトル は
- 【午前】内部不正による情報漏えいの影響と対策
- 【午後】秘密情報の漏えい防止と従業員の競業避止義務
でお届けしました。
「内部不正による情報漏えいの影響と対策」について
内部不正による情報漏えいといえば、やはりベネッセコーポレーションの個人情報流出事件。流出した顧客情報は最大で3504万件で世の中に与えた衝撃もすごかったですね。
これはベネッセのグループ企業、シンフォームから発注をうけたA社がエンジニアを同社へ派遣。このエンジニアはベネッセの扱う個人情報にアクセスできる権限があったそうです。スマホを充電しようとPCにUSBで接続したところ、ストレージとして認識されたことで、個人情報を盗み名簿業者に売ったというものです。
もともとは、スマホをPCに接続してもストレージと認識しないようにしていたそうですが、接続したスマホが新機種だったため、そのブロックに引っ掛からなかったそうです。
また、データを大量に移動した際には、アラートメールが担当者へ発信される機能もあったそうですが、このエンジニアが使っていたPCでは設定が上手くいっていなかったとも。
このように、どんなに対策を行っていても情報漏えいの原因は人的要因が大きいことが分かっています。
坂東さんによると、
- 犯行を難しくする
- 捕まるリスクを高める
- 犯行の見返りを減らす
- 犯行の誘引を減らす
- 犯罪の弁明をさせない
以上の予防対策を行うことが重要と言います。
自社がどの部分の対策が弱いのか、調べて対策していきたいですね。
「秘密情報の漏えい防止と従業員の競業避止義務」について
自社の重要な情報やノウハウをもった従業員が競業他社へ転職したら・・・。
「えっそれはやばい」と思った人に見ていただきたいセミナーでした。
また働き方改革によって、副業・兼業が認められる時代になってきますので、多くの企業で対策を考える必要がありそうですね。
坂東さんによると、ほとんどの企業では就業規則に記載しているのみで、役員や従業員と秘密保持契約や競業避止義務契約を結んでいないことが多いといいます。
秘密保持契約については、入社時に結ぶことがいいと。
競業避止義務契約については、全員ではなく「この人は競業他社へいってほしくない」という社員がいれば、結んだ方がいいとも。
しかし、「職業選択の自由」の権利がある以上、完全に制限は難しく1年~2年の制限が通常。また、競業避止義務契約を行うならば、代償措置も必要になってくるとも。
この辺りは、業種によってとても難しい印象を受けましたので、本気で考えている方は、弁護士に相談するのがベストだろうと思いました。
八木侑紀さんが朗読劇に出ますよ
MCの八木侑紀さんが朗読劇「りーでぃんぐ☆ぱーてぃー」に出演します。
7月14日・16日の出演予定。チケットはこちらから
私が配信担当するNTT東日本オンラインセミナーは以下より申し込めます。
以上、オダギリでした。